iPhoneでお階段登りするために正月休み潰した話
先日アプリをリリースしました。
https://itunes.apple.com/jp/app/o-jie-duan-dengri-zuo-rino/id956171342?mt=8&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
ってのを前の前くらいの記事でさらっと言ってたんですが、覚えているうちに製作時に思ったことや考えたことについて書きます。
お階段登りとは
- iPhoneで擬似的に階段を登って高さを競うゲーム
その他機能
- 階段は一段づつしか登れない
- 課金すれば早くたくさん登れる
- 自分の位置を有名な建築物、山などと比較して表示する。(キャプチャ付きで共有できる)
- 他のユーザーの到達点に達したらすれ違える。
- 他のユーザーをタップするとメッセージが出る。
ありがたいことにレビューいただいたサイトの説明がスッゲーわかりやすかったのでこちらもみてみてください。
お階段登り 〜昨日の俺とは数段違うぜ!〜 | アプリレビュー | iPhoroid│脱出ゲーム攻略!国内最大の脱出ゲーム総合サイト
紹介動画
ご丁寧に紹介動画も作りました。
これでアプリの世界観が伝われば嬉しいです。
AppStoreの説明動画に載せたんだけど、「もっとちゃんと説明しろ」ってリジェクトされました。
(ちゃんと説明してるつもりなのに。)
動機
正月休みの宿題として「ゲームを一本リリース(申請まで)する」を掲げました。
最初に考えたのが、SpriteKitをつかったゴルフゲーでした。基本機能はできてたんだけどゲームの構成とホールのバリエーション考えてたら2014年越しましたw
残り少ねえってことで、どうしようかと思っていたのですが
あと、↓の記事見てすっげえわかりやすくてくだらないゲーム作りたいって思ってクソゲー作りに着手しました。
「誰もやりたくないアプリ」を3日でつくったら、広告収益3,500万円超え。800万ダウンロードの無駄タップアプリ「100万のタマゴ」が世界各国でヒットするまで。 | アプリマーケティング研究所
名前の由来
お戒壇廻りと語呂が似ているから(安直)
http://zenkozi.com/highlight/admonish.html
ネタの構想
日常生活で特に意識せずやっていることをクローズアップすると逆に面白く見えるのではないかと考えた結果
- 階段を登る
- トイレットペーパーを巻く
がポンとでてきました。
トイレットペーパーを巻くアプリは結構あったのに比べて階段を登るのはほとんどなかったため、「これや!」ってなりました。
見た目で気をつけたこと
「くっだらないゲーム」を表現するために、見た目をチープにするように心がけました。
↓ゲーム画面
- 色使いを頑張らない
- 今回はモノトーン
- 最小限の表現にする(必要以上に凝らない)
- 動く/止まる は適当な集中線の有無のみで表現
- 手書き調にする
- 手書きフォント
- 手書き調のブラシでパスを書く
なぜチープに見せるか
通常時はチープ装いをすることでサブ機能がギャップで映えて面白く見えるのかなとか考えました。
非現実な機能の場合
いろんな足音を選択できる→現実とのギャップ(なんで足音がピヨピヨやねんw)
現実にある機能の場合
上の段の人とすれちがう→チープなくせに妙なことできるっていうギャップ(なんで他のユーザーでてきてるねんw)
最後にチープすぎて意味わかんないものにならないように注意。
技術的に苦労したこと
- アプリ内課金
- Auto Layout
いいネタなのでまた別記事で。
技術的じゃないところで苦労したこと
- 階段づくり(ここに一番時間かけた)
うすうすわかりそうだけど、どうやって階段のアニメーションを実現しているかは秘密で。実装自体はほとんど時間かかっていません。
UIづくり
ゲーム作りなので、極力iOSの標準UI使わないようにカスタムUIで実装しています。
実装
以前、本ブログに備忘録として載せた感じで実装してます。
↓これらは一部ですけど。
外部フォントをiOSアプリで使用する - イッツァハローワールド
UIViewを回転させる - イッツァハローワールド
手作りモーダルダイアログ(もどき)を作る - イッツァハローワールド
画面キャプチャをUIImageとして取得する方法 - イッツァハローワールド
横画面
指でスワイプできる面積をできるだけ広くしたかったので今回はじめて横画面で製作しました。
Auto Layoutで多デバイス対応するのが本当に骨が折れました...
Auto Layoutで工数かけたくなかったら画面設計時に縦横比に依存しないようにしたり縦横日を固定するよう配慮すべきと学びました。
工数
正月の宿題といいながら、休み中にできたのは1人で階段を登るところまでで、その他の実装、素材作り、サーバ作成込み込みで1月弱くらいかかったです。
今後の展望
いろいろ機能追加します。くだらないことを。
つくってみて
- 軽い感じで設定した宿題のはずが、Auto Layoutやったり課金やったりサーバつくったりでわりと濃密になりました
- 構想していたゲームがなかなかの再現度で実現できて嬉しいです
- 一言で紹介できるアプリって覚えてもらいやすかったりいろいろ楽です
おまけ: 楽しいお階段登りの使い方
一番のヘビーユーザー(私)がお教えしましょう。
ブラインド登り
慣れると画面を見ずとも軽快に階段を登れるので、何かをしながらでもお階段登りができます。
リズムをとる
鈴、拍子木、木魚(7777段登ると使用可能)などの足音はリズムが取りやすいです。
加えて、地味にiPodの音楽鳴らしながらアプリがつかえるので、好きな音楽を聴きながら好きなリズムを奏でましょう。
1曲流すだけで数百段登れます。
木魚を操るコツは木魚6回→鐘1回のサイクルなので「ポク・ポク・ポク・ポク・ポク・ポク・ゴーン(2拍)」のリズムで奏でるのが良いでしょう
催眠効果
BGMを消して一定のリズムで階段を登ると超眠くなります。
私は何度か寝落ちしました。